パートナーと会話してる?レスにならない人が意識していること
男性に性の話をすると「エッチな子なんだね」と言われる
――パートナーとも性の話をしますか? はい。自分がしたいと思ったら自分から誘うし、相手からされて嬉しいこと・嫌なことを共有するようにしています。 ――したい時、相手へどのように伝えますか? 同棲していたパートナーとは、出勤する前に「今日の夜どう?」みたいな感じで自然に話していました。ストレートに言葉にして伝えることで、いい関係を築けていたと思います。でも、私のような女性は少数派なのだなと感じています。 ――たしかに、性の話をすることに対して、抵抗のある女性は多いかもしれません。 性に関して、やはりまだまだ女性は“受け身”な立場ですよね。私も自分から誘っただけで、(ほかの女性と比較して)「エッチな子なんだね」「性欲が強いんだね」と男性から言われた経験があります。 性欲は人間が当たり前に持っているものであるのに、女性が性の話をするだけでそういう偏見の目にさらされてしまうのは残念なことだなと思います。 私は母の教えもあり、自分主体の視点でセックスを考えています。人生を充実させるものであり、安全かつ楽しめるかというのが大事。セルフプレジャーグッズやアダルトコンテンツも、自分主導で楽しむものだと思っています。
アダルトコンテンツは「ファンタジー」として楽しむもの
――女性向けのアダルトビデオも最近は増えていますが、どう思いますか? 今でこそ女性向けのものもありますが、やはり圧倒的に男性向けの作品が多いですよね。私はアダルトビデオは“ファンタジー”として楽しむようにしています。リアルとは別物。 だけどアダルトビデオの中で行われる行為がファンタジーではなく、リアルだと思っている人もいる。だからこそ性の価値観の共有をしなきゃいけないと思うんです。 ――アダルトビデオの中の女性は、性に関して”受け身”な姿勢が多いですね。 男性にとって都合よく描かれている作品が多い。そういうプレイで女性が喜ぶといった間違った認識を持ち、現実で同様の行為をするのはとても危険なことだと思います。あくまでアダルトコンテンツは“ファンタジー”として楽しむものです。 パートナーとは「行為はこういうものだ」という固定観念を持たず、性についてコミュニケーションをとって、互いの価値観をすりあわせることが何より重要だと思っています。
取材・文/毒島サチコ