宅録作家・fyyy、デビュー・アルバム『Hoves』が造園計画から配信リリース
孤立し、ガラパゴス化することを「良きもの」に反転させる、宅録文化が持つ力をより純化させた、宅録作家・fyyyの驚異のデビュー・アルバム『Hoves』が造園計画より9月25日(水)に配信リリース。 宅録作家・fyyyの第一音源集であり、そこにあるのはネオフォーク的な呪術性か、インディフォーク的な「ひねくれ」か、あるいは宅録されたhallelujahs、ポストパンクを始めた世界線の戸張大輔……。どんな表現も陳腐に響くような場所で、朴訥とした歌は不可解な日本語詞をばらまき、ドローン的なギターサウンドと混じり合いながら情景以前の不気味な磁場を立ち上げます。 fyyy本人が影響を受けたと言い張る、ニュートラル・ミルク・ホテルやThe Microphonesのひねくれインディー・フォークの系譜はねじれて、ねじれて、もはや心許ない。その「ねじれ」はどこに向かうのか。孤立し、ガラパゴス化することを「良きもの」に反転させる、宅録文化が持つ力をより純化させた驚異のデビュー・アルバム。 [コメント] 録作家fyyyの1stアルバム『Hoves』は、一から十まで彼の自宅の一室にて作られたという。自宅の一室のなかに、ジャパンサイケ、インディーフォーク、ネオフォーク、あらゆる音楽の文脈が入り乱れ、しかしプライベートな壁で仕切られている。自宅の一室で音楽を作る、その営為が可能になるためには、技術的な発展が不可欠であり、その歴史も、音楽の歴史全体で見れば極めて浅いものに過ぎない。その「浅い歴史」の切っ先で、fyyyの音楽は薄暗い部屋の領域をより深いところまで沈み込ませていく。 ――fyyy