【楽天好き】楽天イーグルス創設20周年企画:チアリーダーと裏方を知るベテラン職員の思い
東北楽天ゴールデンイーグルスは、今シーズンで球団創設20周年になる。当時の子どもは大人になり、若い世代は社会の中枢を担っていたり。大きな変化を経て、今に至る人たちは多い。ということで今季は20周年を記念して、創設期から今までを知る様々な人々をご紹介します。
今回お話を伺ったのは加茂あゆみさん。楽天イーグルスの公式チアリーダー「東北ゴールデンエンジェルス」の第1期メンバーで、現在はボールパークの開発・改修を行うグループに所属しつつ、チアリーダーのマネジメント補佐を兼任する。当初はチアリーダーとしてフィールドに立ち、今はいわば裏方としてチームを支える。フィールド内外で変遷を見てきた1人だ。
加茂さんが楽天イーグルスにかかわり始めたのは2005年。球団が公式チアリーダーを募集したことを知ると、幼い頃からバレエ、ジャズダンス、ヒップホップと様々なダンスを習得してきた加茂さんは、「ダンスで仙台を盛り上げたい」と応募して見事合格した。
オーディション時から周りの受験者に、課題のダンスを教えていたという加茂さん。生粋のリーダーシップが認められ、チームの初代キャプテンに任命されると、ほどなくチアダンススクールでの指導や運営も並行して任されるようになったという。
2011年に東日本大震災に見舞われた時には、多くの避難所を元気づけるために巡ったという。
「エコノミー症候群にならないよう体操を考えて、一緒に身体を動かしたり、ダンスを披露したりという活動をしました。避難所にいる人々のためになるよう、子どもたちに元気になってもらえるよう、そういった思いに突き動かされて、避難所や仮設住宅など、本当にたくさん行かせていただきました」。
当初の思いそのままに、ダンスで選手や地域の人々を元気づけてきた加茂さん。ところが2013年の9月、いよいよ楽天イーグルスが優勝というタイミングで、法人営業の部署への異動を命じられた。