【楽天好き】楽天イーグルス創設20周年企画:チアリーダーと裏方を知るベテラン職員の思い
「こんなことあるんだなって(笑)。全然やったことのない仕事でしたけれど、たくさんのことを学ぶことができました。そもそも、チアリーダーがフィールドに立てる期間というのは短い。だからチアリーダーを卒業した人たちもみんな、違う仕事をセカンドキャリアとして捉えて、いろいろなところで活躍してほしいなと思います」と前向きに振り返る。
営業畑は4年半勤めた。その後、今の施設管理を担う部署にやって来た。男性が多く専門的な仕事で完全に裏方。だが、毎日楽しく働いているという。また、2023年12月からは、10年ぶりにチアリーダーのマネジメントにも携わることになった。
これまでの経験で学んだことの1つは、状況に応じた距離の取り方だ。段階に応じて、必要があれば「嫌われることを恐れず、直に言うべきことを言う」と踏み込む努力をしてきたという。だが、チアリーダーたちにとっては、自分はベテランとなるため対照的に、圧力を感じさせないよう、むしろ柔らかくなるよう伝え方を工夫しているという。
「今は若い人たちに怖いと思われないようにしないと」と笑う加茂さんは、今季の楽天イーグルスについて、「今江監督になって、チーム全体がすごく若返った。選手、職員が一丸となって目指すは頂点です」と期待を寄せ、どんな時も応援することを誓う。
「チアリーダーたちは、負けている時こそ笑顔で絶対に負けないという気持ちで応援をします。そうした自分たちの思いが通じて、ファンの皆さんの応援がさらに盛り上がって、選手を後押しして、勝利するという景色は何にも代えがたい経験になります」
どんな時も笑顔で応援してくれるチアリーダーやスタッフの方々の思いを感じながら、みんなで楽しく応援していきたい。
取材・文:松山ようこ/写真:楽天野球団提供
松山 ようこ