<春へ走れ・’21センバツ東播磨>勝利へ!!全力サポート 選手支える4人のマネジャー /兵庫
センバツに初選出された東播磨の女子マネジャー4人は、庶務的な仕事に加え練習でも球出しなどでナインを支える。13日、選手らとともに神戸市の宿舎に入り、開幕に向け、最後の準備にいそしむ。4人は「全力でサポートするので、勝利を」と願っている。【後藤奈緒】 4人は2年生の田中心愛さん、大河内友羅さん、加古春菜さん、久保裕愛さん。グラウンドに球を運ぶなどの準備に加え、練習中もゴロを投げる▽ノッカーに球を渡す▽時間管理――と仕事が目白押しだ。練習時間に制限があるため、速やかに次のメニューの段取りをする必要がある。「慣れるまでは大変だった」と口をそろえる。 福村順一監督の「決め打ち」と呼ばれる全方向へのノックは、背が高い監督の手元に次々と球を渡す必要がある。久保さんは「監督の手の高さが毎回違うので、遅れないためには目が離せない」と、リズムの維持に苦心する。 田中さん、大河内さんは、同級生の選手に誘われ練習を見学したのが入部のきっかけ。最初はルールも分からなかったが、いまでは持ち前の笑顔と明るさで、選手たちを勇気づけている。部活について、田中さんは「毎日を頑張れる元気の源。落ち込んでいる選手がいれば声をかける」。大河内さんは「甲子園で、みんなが堂々と笑ってプレーできるよう支えたい」と誓う。 加古さんは、東播磨野球部で福村監督の1期後輩だった父親の勧めでマネジャーに。甲子園では、記録員としてベンチ入りする。宿舎入りする13日、集合場所まで送迎してくれた父親は「こんな経験はめったにないから、しっかりとサポートしなさい」と送り出してくれた。 「ヘルメットや救急箱の準備、間違わないように記録を取るなど、当たり前のことをきちんとやり遂げたい」といい、入部時から使っているスコアブックの記号表を再確認。「これまでの積み重ねで今がある。甲子園でもいつも通り臨みたい」と意気込む。 〔播磨・姫路版〕