戦前戦後を生き抜いた女性たちの絆を描く 嶋津輝『襷がけの二人』【直木賞候補作】
第170回芥川賞・直木賞が17日に発表されます。その発表を前に、新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)のなかから、最も優秀な作品に贈られる直木三十五賞の候補作の1つ、嶋津輝さん(54)の『襷がけの二人』を紹介します。 作品は、大正から昭和にかけ激動の戦前戦後を生き抜いた女性たちの絆を描いた物語です。 嶋津さんは、2016年に『姉といもうと』で第96回オール讀物新人賞を受賞しました。その後、2019年に受賞作を収めた短編集『スナック墓場』で単行本デビューを果たしました。今回、初めて直木賞にノミネートされました。