電欠したらどうすればいいの……? JAFは助けてくれる?クルマが壊れるって本当? EVが電欠したときの対処法と影響
電欠はクルマに悪影響があるって本当?
電欠を起こしたからといって、すぐにクルマに深刻な影響が出るわけではない。しかし電欠による低電圧や過放電状態は確実にバッテリーの寿命を短くする。 多くのEVに搭載されるリチウムイオンバッテリーは、完全に放電させてしまうと総充電容量の減少を引き起こすため、30~80%の範囲で使うのが望ましいとされている。 もちろん、保護機能などが備わっているため劣化は最小限に抑えられるが、バッテリーの劣化を抑えるためにも、電欠はなるべく避けるに越したことはない。 また、駆動用バッテリーの電力がなくなった状態で車内の電装品を使い続けると、12V電源を供給する補機バッテリーの電力までが充電されず枯渇する点にも注意が必要だ。 EVに搭載される補機バッテリーは走行システムの稼働に必要な電力を供給する重要な部品であるため、補機バッテリーが電圧不足になると、駆動用バッテリーを充電したとしても走行システムが起動できず走行不能に陥る。 実のところ、EVにおけるJAF出動理由は、補機バッテリーの過放電による救助要請のほうが電欠よりも2倍近く多い。 鉛蓄電池の補機バッテリーも過放電状態に陥ると劣化が進むため、その後のさらなるトラブルにも繋がりかねない。EVに乗るには、駆動用バッテリーの電欠に陥らないように注意することに加え、補機バッテリーの電圧管理も大切だ。
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