「知事給与」「パーティー」「朝鮮人追悼」 小池・田母神氏、蓮舫・石丸氏で割れる傾向
東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)に出馬表明した小池百合子知事、参院議員の蓮舫氏=立憲民主党を離党=、広島県安芸高田市前市長の石丸伸二氏、元航空幕僚長の田母神俊雄氏が臨んだ19日の日本記者クラブ主催の記者会見。現在半額の知事給与のあり方、政治資金パーティーの開催、朝鮮人犠牲者追悼式の出席を巡って、小池、田母神両氏と、蓮舫、石丸両氏の間で見解が割れる傾向が明らかとなった。 【別カット】共同記者会見をする石丸伸二氏、小池百合子氏、蓮舫氏、田母神俊雄氏 ◆蓮舫氏「疑われることは信頼の失墜」 政治資金パーティーについて、小池氏が「透明化を確保」した上で開催する考えを示すと、蓮舫氏は「私は一切やらない」と強調。「強力な権限を持っている都知事がパーティーをどんなに透明化しても政官業の癒着が疑われる。疑われることは政治の信頼の失墜につながる」と反論した。 石丸氏も「開催しない」と明言。田母神氏は「米国大統領だって政治資金パーティーはやる。(政治に)金はかかる。簡単にやめるといって、お金はどうやって調達するのか」と疑問を呈した。 ◆小池氏「47都道府県で最も安い知事」 知事給与を巡っては条例を改正し、小池氏は半額しか受け取っていない。 小池氏は「47都道府県で最も安い知事」とアピールし、「これまで既得権を切ってきた。そういう時は、まず自らの身を切るということを象徴している」と語った。 蓮舫氏は小池氏が進める行政改革について不十分との認識を指摘。政治資金パーティーをしない立場を改めて示し「収入が限られている」とした上で、「給与の部分は議会の皆さんも含めて考える」と慎重な回答に終始した。 田母神氏は知事給与について「元に戻すべきだ。身を切る改革は緊縮財政を招くだけ。景気を少しも良くしない」と指摘した。 石丸氏は「胸を張って全額いただく」と述べ、「知事になれば、恐らくユーチューブの広告収入でそれなりの金額が稼げるはずだ。年収分くらい、そこで稼いでみたい」とも語った。 ◆田母神氏「日本悪玉論に拍車かける」