【日本株】割安感がある「高配当株」2銘柄! 今期は減益予想も来期は業績回復が見込める配当利回り5.5%の「新家工業」と、利回り4.6%の「帝国通信工業」に注目!
【高配当株】減益予想のために割安ながら、回復に期待できる「帝国通信工業」と「新家工業」に注目! 【図版】PBRが0.85%、配当利回りは5.54%もある銘柄! ●今期に業績の底入れを見込む「帝国通信工業」や、 中期経営計画で来期から増収増益予想の「新家工業」に注目! 配当が高い株を買い、高利回りと値上がり益の両取りを狙いたい人は多いだろう。このところ高配当株は人気があり、株価が好調な銘柄も多いので、両取り狙いは決して無謀な試みではない。 とはいえ、すべての高配当株が値上がりするわけではない。上昇しやすいのは”買われる要素“がある株だ。ひと口に買われる要素と言ってもさまざまだが、ここで紹介したいのは、実力に対して株価が安すぎる株。たとえば、今期の業績予想が減益であれば、株価の下押し要因になる。しかし、その減益が一時的なもので、今後回復の余地があるのなら、割安なうちに買っておくのが得策だろう。 そこで、以下では「今期の営業利益か経常利益が減益予想で、株価水準は割安、配当利回り4%超だが、回復が期待できる株」の2銘柄を紹介しよう! (※データは7月3日時点。銘柄選択と分析コメントは、山和証券の志田憲太郎さん)。 一つ目の銘柄は、PBRが0.76倍など割安で、配当利回りが4.69%ある帝国通信工業(6763)だ。 帝国通信工業は、可変抵抗器などの電子部品を、自動車やゲーム機、AV機器、産業機械向けに提供する企業。医療・ヘルスケア向け事業を強化している。今期は在庫調整の進展や景気回復などで、業績の底入れを見込む。2025年度までの中期経営計画では、2023年3月期から配当60円を下限に設定するなど、株主還元策の強化を進める。資本効率改善のため、自社株買いも発表した。 続いて紹介する銘柄は、PBRが0.85%、配当利回りは5.54%もある新家工業(7305)だ。 新家工業は、高炉を持つ一次鉄鋼メーカーから仕入れた鋼材を、パイプやステンレス型鋼などに二次加工する企業。今期は建築業界の需要が減少する見通しだが、中期経営計画では来期から増収増益を見込む。自己資本比率は61%と、財務基盤は安定的で配当継続力は高い。2027年3月期までは、総還元性向100%で配当性向50%以上、配当下限100円も設定している。
ザイ編集部
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