スタントン千金の決勝弾でヤンキース王手「俺はこのためにここへ来たんだ」PS通算12号は球団歴代6位、ジャッジに1本差
◇9日(日本時間10日) ア・リーグ地区シリーズ第3戦 ロイヤルズ2―3ヤンキース(カンザスシティー) ヤンキース(第1シード)は敵地でロイヤルズ(第5シード)に3―2で競り勝った。2勝1敗としてリーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。ジャンカルロ・スタントン外野手(34)が同点の8回に決勝のソロアーチを放った。 大砲のあるべき姿を敵地のファンに見せつけた。2―2の8回1死。スタントンは内角低めの見逃せばボールという137キロスライダーを「ゴルフスイング」ですくい上げた。射出35度と高々と舞い上がった打球は左翼フェンス奥の自軍ブルペンも越え、スタンドイン。飛距離127メートルの一発が、千金の決勝アーチとなった。 「俺はこのためにここへ来たんだ」。地元放送局SNYによれば、2017年にマーリンズからトレード加入した通算427発のスラッガーは、いわおのような上腕二頭筋をタンクトップからのぞかせ、表情を緩めることなく語った。 「いつもうまくいくとは限らないが精進し続け、チャンスがくればベストを尽くさなければならない」 大リーグ公式によれば、これでPS通算12本塁打は同僚ジャッジに1本差と迫るヤンキース歴代6位となり、ヨギ・ベラ、レジー・ジャクソンというレジェンドたちに並んだ。ちなみに、同最多はバーニー・ウィリアムズ(22本)で、これにデレク・ジーター(20本)、ミッキー・マントル(18本)、ベーブ・ルース(15本)と続く。 本塁打率でこのメンバーを比較すると、スタントンの「10・3打数に1本」は2位。上にいるのはルースの8・6のみだ。これに続くのはマントルの12・8、ジャッジ14・0、ウィリアムズ21・1、ベラ21・6、ジャクソン23・6、ジーター32・5。 ちなみに、レギュラーシーズンの本塁打率(3000打席以上)ならば、歴代トップはマーク・マグワイアの10・6で、これにジャッジ11・3、ルース11・8と続く。また、大谷翔平が13・8で7位となっている。
中日スポーツ