5年後にはトッププロかも!? 多くのトップジュニアを取材した武市悦宏が「センスの塊!」と評価するジュニアゴルファーたち
2014年に始まった『キミこそ王子だ‼』が連載を開始して10年が経った。10周年企画の第5弾として、数多くのトップジュニアに出会ってきた武市悦宏プロが「球扱いが上手すぎるセンスの塊」という3名をピックアップ。『みんなのゴルフダイジェスト』では、誌面の都合で割愛した武市プロ&担当編集の思いを加筆した全文を公開! 今後、注目度が高くなるはずなので、知っておいて損なしですよ! 2023年当時の清本貴秀選手のドライバー正面連続写真
今回はとにかくセンスをビンビンに感じさせてくれたジュニアを3名ピックアップさせてもらいました。毎回いいますが、独断と偏見で選んでいることをご了承ください(笑)。 初めになぜいまから挙げる3名を選んだのか。そのポイントをお伝えします。3つあって1つは「小柄」。2つ目は「持ち球がドロー」。最後は「ヘッドの走らせ方」。これらを総合して考えて選ばせてもらいました。
“ヨコ乗り系王子”こと清本貴秀選手(取材 2023年・当時中学3年)
ということで、1人目は「清本貴秀」くんです。 彼はとにかくヘッドの走らせ方が上手い! 細身で小柄な体形だけどロングアイアンで高い球を簡単に打つことにビックリしました。別にパワーがあれば打てるんだけど、彼はパワーではなくフェースでボールを運ぶ技術で打っている。それはヘッドの使い方が上手い証拠だし、細身なんだけどスウィング中、体の軸がまったくブレない。というか、難しく言うとスウィング軸を勝手にコントロールしながら振っているようにも感じました。これは生まれながらのバランス感覚があるからできることだと思わざるを得ません。
センスの塊ジュニア① 起きてすぐに芯で打てそうなバランス感覚 清本貴秀選手
「あんなに軽く振ってロングアイアンで高さが出せるなんてビックリ!」(武市) フェースにボールを乗せて運び打つという感覚が鋭くて、ロングアイアンの弾道の高さにはビックリしました。体の線は細いけど体幹の強さがあるから、軸がブレることなくバランスよく振れるんでしょうね。
“フィーリング王子”こと篠原和樹選手(取材 2023年・当時中学3年)
2人目は「篠原和樹」くんです。正直いって、ボクはこの連載を始めたときから彼みたいなジュニアと早く会いたかったんで、会ったときはうれしかったです。どういうことかっていうと、ちょっとヤンキーっぽくてヤンチャな子(笑)。感性だけを頼りにして小さい体全体を使ってヤンチャに振りまくるオラオラ系。でも狙ったところに打てる技術力を兼ね備えている。ワイドスタンスに構え、シャットフェースのオーバースウィング。インパクトからフォローにかけて左足が宙に浮くほど思いっきり振り切っていく。まあまあ荒っぽいスウィングに見えるけど、すべて理にかなっているから飛距離も出るし、いろんな弾道も打ち分けられる。ほとんど独学でやっているって言ってたからスゴイ感性が強いと思うし、何よりも気持ちよさそうで見ていてワクワクしたのを覚えています。