歩きスマホ、94%が「危険」 女性24%が「仰向け中にスマホが顔落下」 ソニー生命調べ
「歩きスマホは危険」――。 ソニー生命が10月に行ったスマートフォン(スマホ)に関する調査(1000人が回答)によると、歩きながらスマホを操作するいわゆる「歩きスマホ」について、94.4%の人が危険だと感じる(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合算)と回答する結果となった。歩きスマホをめぐっては、駅のプラットフォームから転落する事故例もあり、携帯電話事業者や自治体が控えるよう呼び掛けている。圧倒的多数が「危険」と回答していることから、依然として社会で強く問題視されていることが示された格好だ。
同社によると、調査は10月25~30日に全国のスマートフォン利用者の20~69歳の男女に対して実施された。それによると、「歩きスマホを規制する法律が制定されるべき」と回答した人が81.5%。さらに、歩きスマホを目撃した時に「イライラする」と回答した人が64.7%に上った。「会話をしながらスマホをいじる人」にイライラを感じる人も69%だった。
スマホないと困る機能、「通話」が最多
調査では、「スマホがないと苦労すると思うこと」についても複数回答形式で聞いている。その結果、「通話」が51.4%でトップとなった。電話が主な用途だった従来型の携帯電話に比べ、スマホは大幅に利用できる機能が増えたが、その中でも電話機能がいまだ重要な位置を占めている実状が浮かび上がった。
2位以下は、メッセージアプリ(44.5%)、メール(44%)、インターネット検索(37.9%)と続いた。一方、利用者の年代別にみてみると、「ないと苦労する」機能に違いが出た。例えば、メッセージアプリは20代が59%だったが、年代が上がるにつれてその数は減り、60代では30%となった。
「スマホ依存」20代は78%、60代は30.5%が自覚
スマホに依存しているかどうかについての問いもあり、全世代平均で「そう思う」と回答したのは57.2%となった。ここでも世代間の差が顕著に表れた。20代(78%)、30代(74%)と7割を超えた。反面、40代は54%、50代は49.5%、60代は30.5%と年代が上がるごとに依存を自覚する割合が大幅に少なくなった。 スマホ利用中の「思わぬ経験や失敗」を聞く設問もあった。男女ともに最も多かったのは「タップしたら違うところが反応」で全体平均が42%だった。目を引く結果としては、「仰向けで操作中に顔に落下」という質問に対し、男性は10.8%だったのに対し、女性は24%と大幅に上回った。年代別のみならず、失敗事例での男女差もあるようだ。