【光る君へ】藤式部が〝御用ライター〟拒否 倫子「あらま」が視聴者ウケ
24日のNHK大河ドラマ「光る君へ」で、ヒロイン藤式部(吉高由里子)に夫・藤原道長(柄本佑)の伝記執筆を断られた倫子(黒木華)の反応が視聴者の好感を呼んでいる。 筆を走らせていた式部は心の声で「物語はこれまで」として、光る君の物語(源氏物語)の完成を示唆した。式部には前回放送で、倫子が「清少納言が『枕草子』を残したように、我が殿の華やかな生涯を書物にして残したい」と道長伝の執筆を持ちかけた。清少納言(ファーストサマーウイカ)が、一条天皇の中宮定子(高畑充希)を描いた「枕草子」は内裏で評判になっていた。 今回その答えを求められた式部は、ため息めいたものを漏らして「心の闇にひかれる性分でございますので、枕草子のように太閤様の栄華を輝かしく書くことは、私には難しいと存じます」と断り、期待に応えられないことを詫びた。 倫子は「あらま」と言いつつ受け入れた。その後、赤染衛門(凰稀かなめ)に執筆を打診。「何という重いお役目」「まことに私でよろしいのでございますか」との言葉にあっさり、「衛門がいいのよ」と二枚舌のような持ち上げぶりで了解を誘った。 このやり取りにX(旧ツイッター)には、「倫子さまの『あらま』の返事がとても好き」「良かったです」「セリフめちゃくちゃうまかった。あんな自然な『あらま』ってすごい」「今まで聞いた中で一番素敵な『あらま』だった」などと視聴者の好意的な受け止めが相次いだ。 道長の「闇」に触れない〝御用ライター〟的な仕事を丁重に辞退した式部。感情を込めずに「あらま」と返すや、自身の女房である衛門をおだてて引き受けさせた倫子の器用な立ち回りが浮かび上がるシーンが視聴者をとらえた。
東スポWEB