英中銀ピル氏警告、一部統計のインフレ鈍化に「惑わされない」ように
(ブルームバーグ): イングランド銀行(英中央銀行)のチーフエコノミスト、ヒュー・ピル氏は、物価上昇圧力がより持続的に抑制される前に一部の指標がインフレ鈍化を示しても「惑わされないよう」警告した。
前日発表された英中銀の政策判断によれば、金融政策委員会(MPC)メンバーのピル氏は政策金利の据え置きを支持。同氏によれば当局者は基調的なインフレ動向を注視している。
ピル氏の見解からはインフレ退治の手を緩めることに消極的な姿勢がみられ、同氏は賃金の伸びやサービスインフレ、労働市場のあらゆる数値が緩和を示している証拠がさらに必要だと考えている。
10日に行われた英中銀関係者らへのウェブ説明会でピル氏は「主に外的要因に左右されるインフレ動向については、過度に安心感を持たないよう惑わされてはならない」と述べ、「われわれはインフレ率を長期的かつ持続可能なベースで目標に到達させる必要がある」と続けた。
原題:BOE Chief Economist Warns on Being ‘Seduced’ by Inflation Data(抜粋)
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Reed Landberg