大の里6連勝 正代を圧倒、首位堅持 遠藤、連敗止める
大相撲秋場所(両国国技館)6日目の13日、関脇大の里は東前頭4枚目の正代を押し出しで破り、無傷の6連勝とした。圧倒的な内容で大関経験者を寄せ付けず、単独首位をキープ。2度目の賜杯と大関昇進に向けて突き進む。 【写真】大の里が押し出しで正代を下す=両国国技館 大の里は初対戦の正代に、もろ手突きで上体を起こすと、右をのぞかせて強烈な左おっつけで前進。一気に押し出した。相手に何もさせない会心の相撲で好調ぶりを示し、「良かった」とうなずいた。 取組後、支度部屋では「一日一番集中して頑張るだけ」と繰り返し、単独トップを守ったことにも「気にしていない」と無心を強調した。八角理事長(元横綱北勝海)は「大の里の内容は最高だった。これから上位と当たって、どんな相撲を取るか」と話した。 東前頭8枚目の遠藤は東前頭11枚目の佐田の海を破り、連敗を2で止めた。もろ差しの万全な体勢で寄り切り、「攻め切れて良かった」と振り返った。 西前頭11枚目の輝は東前頭13枚目の北勝富士に突き落とされ、4連敗で5敗目を喫した。「今日の反省をしっかり踏まえて明日の一番に臨みたい」と語った。 ●欧勝海は4勝目 高校の先輩破る 西十両14枚目の欧勝海は新潟・海洋高の先輩である東十両14枚目の嘉陽と初めて対戦。恩師の田海哲也総監督が見守る中、逆転で寄り切って4勝目を挙げた。「勝てて良かった。集中して、なるべく勝ちをつなげたい」と気を引き締めた。