安部裕葵はバルサで「偽9番」の何を学びU―22代表にどう生かすのか?「自己マネジメント能力が身についている」
「僕自身はあまり他の選手と比較したことがないので、他の選手がどうと聞かれてもわからない。比べるというよりも、自分らしくやることが必要だと思いますし、そうしたプレーを求められていると僕は考えている。いつも通りやることが大事だと思うので。自然体でプレーできれば、それがいいアピールにつながると思っています」 バルセロナのトップチームの一員として来日した7月のRakuten CUPでは、右臀部を打撲していた影響でチェルシー戦、そしてヴィッセル神戸戦ともベンチ入りを果たせなかった。ジャマイカ戦でピッチに立てば、アントラーズ時代の7月6日に行われたジュビロ磐田戦で、後半29分から途中出場して以来の姿を、日本国内のファンやサポーターへ見せることになる。 「大きな大会なのは間違いないし、オリンピックまで時間がないと思えばないし、あると思えばあるので。それまでにやらなきゃいけないことをしっかりと、という意識でいます」 開幕まで7ヶ月を切った東京五輪のヒノキ舞台へ。ワールドカップの23人よりも少ない、わずか18枠しかない代表入りをかけたサバイバルレースの真っ只中にいても安部はまったく気負うことなく、バルセロナの日々でスケールアップを果たしたプレーを若き日本代表へ還元していく。 (文責・藤江直人/スポーツライター)