【ミャンマー】「若者が踏み出す力に」、日本語大会優勝者
在ミャンマー日本大使館は9日、最大都市ヤンゴンで「第25回日本語スピーチコンテスト」を開催した。ミャンマー全土から56人が応募し、日本語との出会いによる自らの「生まれ変わり」をテーマに登壇したスウェーピョーさんが1位に入賞した。スさんは仏教の考え方を「自分自身が新たな形で成長すること」と捉え、「過去の私と同じように若者が一歩踏み出すための力になれればうれしい」と話した。 「どんな状況でも私たちは新しい自分に生まれ変わることができる」 スさんはスピーチでこう締めくくった。自分に自信がなかった彼女は日本語学習の過程で「新しい自分を発見した」。彼女の唱える「生まれ変わり」は人生で何度でも体験できるものだとして、挑戦を続けていくことが大切だと話した。 9日に開催されたコンテスト本戦では予選を通過した15人がスピーチを披露した。スさんの他、生活の中で多くの人に支えられているとして「感謝の気持ち」を語ったシンボンウェーさん、精いっぱい今を生きることを伝える「この世界で一番幸せな人」を話したテリンラさんら4人が入賞した。 吉武将吾(よしたけ・しょうご)駐ミャンマー日本臨時代理大使は、「多くのミャンマーの若者が日本語を熱心に勉強し、日本に行ってみたいという希望を持っていることをうれしく思う」と話した。 同コンテストは国際交流基金ヤンゴン日本文化センター、ミャンマー元日本留学生協会(MAJA)が共催。両団体の代表は、日本語を学ぶミャンマー人は近年急増しており、発表者の日本語能力も年々向上していると話した。