【卓球】早田ひながTリーグ登録。五輪で傷めた左腕は大丈夫か
パリ五輪で傷めた左腕がどこまで回復しているのか。バックハンドを振れるかどうかが回復のバロメーター
12月8日、Tリーグの日本生命レッドエルフが早田ひな(日本生命)の登録を発表した。10月に抹消されて以来、約2か月ぶりの登録となる。早田はパリ五輪で女子シングルス銅メダル、団体銀メダルを獲得。しかし、準々決勝で左手首を負傷し、その後の試合に影響を及ぼした。 準決勝では孫穎莎(中国)に敗れたが、試合後に孫が心配する場面も見られた。銅メダル決定戦では韓国の申裕斌と対戦し、激戦の末に勝利。しかし、左腕は万全とは言えず、フォアハンドは使えたものの、バックハンドドライブやカウンターでは苦戦した。 早田の専任コーチ・石田大輔らスタッフが懸命にケアを行ったが、試合中のテーピングが痛々しかった。韓国の呉光憲監督のもとには韓国のメディアから「早田は棄権するかもしれない」という日本でのメディアの記事が送られてきて、試合前の練習で早田の調子を探る中で動揺したが、申裕斌には「心を乱さないように」と指導。結果として申裕斌は2-4で敗北したが、「全力を尽くした」とコメントした。 五輪の連戦は選手に心身の負担を強いる。東京五輪金メダリストの水谷隼さんも「オリンピックでは心身の疲労が限界を超えることが多い」と指摘。早田は11月末のWTTファイナルズ福岡で初戦敗退し、バックハンドはまだ彼女本来のスイングではなかった。今後、Tリーグでのプレーが回復状況の試金石となるだろう。 日本の宝が早く以前の輝きを取り戻すことを願うしかない。 (卓球王国PLUSより抜粋)