中村憲剛引退試合で恩師・鬼木達や後輩・新井章太らが口にした称賛。「やっぱり凄い」に込められた唯一無二の魅力
多くの笑顔に溢れたゲームに
12月14日、川崎のホームスタジアムであるUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行なわれたのが、レジェンド・中村憲剛の引退試合である。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! 当日は澤(穂希)さんら2011年の女子ワールドカップ優勝メンバーを中心とした「なでしこフレンズ」と「ケンゴフレンズ」のエキシビションマッチが組まれたあと、前半45分は「JAPANフレンズ(ブルー)」と「JAPANフレンズ(ホワイト)」、後半45分は「KAWASAKIフレンズ(ブルー)」と「KAWASAKIフレンズ(ホワイト)」のゲームを開催。 多くの懐かしの顔が揃った試合は大いに盛り上がり、さらに前々日には選挙カーを借りたイベント、前日には前夜祭、当日には寿司チェーン店「すしざんまい」と連動した企画なども展開し、話題を呼んだ。 さらに「キングダム」の作者・原泰久氏らが描きおろしたユニホームには、「川崎信用金庫」や「ビックリマン」など多数のスポンサー名も刻まれた。 かつて川崎でプレーし、今季は神戸でリーグ連覇も経験したGK新井章太は、鬼木達監督(川崎を8年率い、来季からは鹿島を指揮)と、スジアムの雰囲気を目にしてこんな会話をしていたという。 「プレーも凄いけど、このスタジアムの雰囲気を作れるのはケンゴさんしかいない。これは本当に凄い。これだけスポンサーの方々も協力してくれて、周りの方々も協力してくれて。オニさんともちょうど話していたんですよ。オニさんも『あいつやっぱり凄いな』と」 鬼木監督もしみじみと口にしていた。 「こうやって集まらせてもらえるのはケンゴでしかできない。いろんな思い出が蘇ってきました」 多くの笑顔に溢れた引退試合。またとない記憶に残るゲームには中村憲剛の魅力がたっぷり詰まっていた。 取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)