室原地区の復興拠点で稲刈り 福島県浪江町、2025年度の営農再開目指す
東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域のうち、特定復興再生拠点区域(復興拠点)として避難指示が解除された福島県浪江町室原地区で25日、コメの試験栽培の稲刈りが行われた。町は早ければ2025(令和7)年度の営農再開を目指している。 室原地区復興組合の組合員、町職員ら約20人が作業した。5月に試験水田に植えた県オリジナル品種「天のつぶ」を鎌で刈り取った。町は放射性物質検査で食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回れば、住民らと協議した上で、国に作付け制限の解除を求める。 室原地区の復興拠点では昨年度からコメの試験栽培を実施している。昨年度は国の基準値を上回る放射性セシウムは検出されなかった。