インドのIT人材、9割が「米独よりも年収が低くても日本で働きたい」と回答。一番多かった理由は?【インドの工科系大生へのアンケート結果】
日本で働きたい理由は「仕事のやりがい」が最多
「日本の賃金が米国やドイツと比べて安いと感じる」と答えた人に対して、「それでも日本で就職したいか」と質問したところ、「はい」と回答した人は87%に達した。「いいえ」との答えは13%にとどまった。 インドは人口が中国を抜き、世界一となった。名目GDP(国内総生産)でも日本を抜き、世界4位に浮上する見通しだ。しかし、国内産業が発達していないことから平均年収は1万ドル台ともいわれる。賃金格差が激しいことから年収の中央値はさらに低いとされている。このため、平均年収がインドの3倍以上に当たる日本での就職を希望する人は少なくない。 「日本で働きたい」と答えた人に対して理由を尋ねたところ、最も多かったのは「仕事のやりがい」で64.5%(複数回答)。次に多かったのは「アニメーションなどの文化」が60.3%だった。「治安・安全面」の54.9%が3番目で、日本の生活環境の良さを理解して就職を希望していることがわかる。「物価が安い」との回答も26.5%あった。「別の海外の国で働くためのステップ」(49.8%)、「国はどこでも良く海外で働きたい」(47%)との答えも比較的多かった。
田中 志穂