ジャッキなんか使わん! まるで魔法!? クルマの前後のセンターキャップをそろえたいときプロはこうやってんだ!
■さらにプロは光の向きも気にする!
ということで、魔法の仕組みがお分かりいただけただろうか。慣れた人はこれを一人だけで、ときどき窓からタイヤを確認しながらちょいちょいとやってしまうのだから本当にすごい。 しかし実をいうとこれだけじゃプロとは言えない。クルマの写真は大抵屋外で撮るから、背景や太陽の向きなどを考えてクルマの向きを決める。ハンドルを切ってクルマを動かすだけでは、大抵クルマの向きが理想とはズレてしまうのだ。 そこでプロはあらかじめ理想の向きを決めたら、ハンドルを「右」「左」と両方に同じ量だけ切って前進し(またはバックして)、センターキャップを合わせる。これなら蛇行はするが、結果的にクルマの向きが変わらないためだ。 そして小林岳夫カメラマンから、注意も授かった。「作業は許可を得た安全な場所でやること。さらにタイヤの据え切りはホイールのアライメントやパワステなどに負荷をかけるので、デリケートな旧車などは、素直にジャッキであげたほうがいい」とのことだ。 センターキャップをビシッとそろえて、愛車の写真がもっと素敵なものになることを祈る!