<センバツ・目指せ!日本一>智弁和歌山 選手紹介/13 長浜心夢選手/松倉汐音投手 /和歌山
◇気配り上手、仲間を笑顔に 長浜心夢選手(1年) 務める二塁手を「投手の一番近くにいる内野手」と表現する。ピンチの時に、適切なタイミングで声をかける気配り上手なところを見せる。 昨夏の練習試合で、投手の制球が荒れた際には、相手の性格も考えながら「何も慌てることはない。自分のピッチングを貫いて」と一言。近畿大会などではスコアラーを務め、ベンチに戻ってきた投手に「ナイスピッチャー!」と、率先して呼びかけた。 「恥ずかしがらない性格」と自身を評し、近畿大会準決勝という大一番の前には、アップ中に先輩のまねをしておどけて見せ、仲間を笑顔にした。「プレーしていない選手でも、一人一人役割がある。野球はみんなが輝ける」 今は守備範囲を広げるため、短距離のダッシュなどで俊敏さを磨く。どんな形でも日本一に貢献する心意気だ。 ◇前主将のグラブ受け継ぐ 松倉汐音投手(1年) 「負けず嫌い。どんな状況でも諦めない」と、気の強いところを見せる。投手を務め、変化球の中ではフォークを得意としている。一方で、「力強く投げようと思うあまり、力が入って腕が後ろ側に回ってしまう」という投球フォームの欠点を変えるべく、練習を重ねている。 プロの試合を観戦したことをきっかけに、小学2年生の時から野球を始めた。大阪桐蔭(大阪)の一塁手、佐藤夢樹選手(2年)は中学で同じチームに所属していた。「対戦して、成長した姿を見せたい」との思いを心に秘めている。 グラブは、岡西佑弥前主将(3年)から引き継いだものだという。尊敬する先輩から受け取ったグラブを片手にして、甲子園で頂を目指す志も受け継いだつもりだ。「チームの日本一に貢献できるように」との思いは熱かった。