ソーレッ、ソーレッ! 豊作の願い、踊りに込め…さつま町で伝統の「金吾様踊り」〈動画あり〉
鹿児島県さつま町中津川の大石神社秋季大祭が29日あり、郷土芸能「金吾様踊り」が境内で奉納された。秋晴れの下、地元の8団体が各踊りを舞い、約1600人の見物客でにぎわった。 【写真】〈関連〉即興の寸劇で観客を沸かせる金吾様踊り=29日午前、さつま町中津川の大石神社
同神社は戦国時代に一帯を治め、領民から「金吾さあ」と慕われた島津歳久を祭る。秋季大祭では、米どころで知られる地元の豊作や疫病退散を祈願した。 踊り手は収穫を控える田んぼ脇を練り歩いて境内入り。4月に開校した薩摩小学校の中津川地区児童はもんぺに鉢巻き姿で息の合った「俵踊り」を披露。「兵児踊り」は声援に応え、威勢よく飛び跳ねた。 同校3年の蓑牟田藍生さんは俵踊りに加え、体調不良だった父親に代わり「三尺棒踊り」にも初参加。「緊張したけれど頑張って棒を振った。来年はお父さんと一緒に踊りたい」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島