シリア反体制派が「首都解放」を宣言、アサド大統領はロシアに
(CNN) 内戦下にあった中東シリアで、反体制派が8日、首都ダマスカスに入り、「解放」を宣言した。アサド大統領の長期間にわたる統治に突然の終止符が打たれた。 ロシア国防省は、アサド氏が国外に脱出して、平和裏に権力を移譲するよう指示を出したと明らかにした。 反体制派は8日午前、ダマスカスの「解放」を宣言した。同市への進入に際して、シリア軍の抵抗はほとんどみられなかった。アサド政権の崩壊によって、人口2300万人のシリアに対する50年以上にわたるアサド家の独裁支配に終止符が打たれた。 イスラム主義グループが率いる反体制派の司令官は、初めての国営メディアの取材に答え、イスラム教のスンニ派やドゥルーズ派、アラウィ派といった国内の少数派は保護されると述べた。 反体制派や民間人がダマスカスにあるアサド氏の邸宅に侵入して略奪しているのが目撃されている。ロイター通信が公開した動画によれば、大統領宮殿の入り口から男性らが家具を持って出ていく様子や、子どもたちが中に駆け込む様子が映っている。