W杯日本代表が帰国会見(全文2)選手に「ベルギー戦後の空の色を忘れるな」
Q:長谷部選手に。ブラジルからの4年間を振り返って
テレビ朝日:ありがとうございます。続いて長谷部選手に伺いたいと思います。前回のブラジル大会からいろんなことがあった4年間だったと思います。この4年間を振り返ると、どんな4年間だったでしょうか。 長谷部:ブラジルで多くの選手が味わった悔しさ、そしてサポーターの皆さんも味わった失望感っていうものを取り戻すために、そして取り戻して、そしてまたさらにその上に行くために、この4年間やってきたっていう思いは選手みんなにやっぱりあって。 今、監督も話されたように、本当にブラジルでの悔しさを持った選手たちっていうのが、このチームを本当に引っ張っていったのかなとは思いますし、個人的には本当に、ブラジルが終わったあと、このロシアワールドカップのピッチに立っている自分っていうのは、終わった当初はまったく想像できなかったんですけど、今振り返って見ればあっという間の時間でしたし、ほかの選手がどういう時間の感覚っていうものを持っているかは分からないですけど、それぞれ所属チームは違えど、やはり心の奥底にブラジルからこのロシアに向けての思いっていうのは、それぞれが共通してみんな持ってたものだと思うので、そういう思いが強かった、というのが今回グループステージ、突破につながったと思いますし。ただもちろんこれで満足してるわけではまったくなく、この今回また味わった悔しさっていうものを次のカタールに、カタールでさらに上に行ってほしいなと思います。
Q:代表の厳しい状態をひっくり返したいとの大会前の発言は
テレビ朝日:大会前にこの日本代表の厳しい状態をひっくり返したいというお話が長谷部選手からあったんですけども、この大会を終えてみていかがでしょうか。 長谷部:選手が口をそろえて、合宿中、食事中とかいろんなところで話してたのは、本当にこのように皆さまに期待されない状況、この雰囲気っていうのを絶対ひっくり返してやろうっていうふうにチームの中でみんなで話してましたし、本当にそういう思いはみんなが持って、その思いが強かった分、今回こうして皆さまの期待をもう一度取り戻すぞと思うので、そういう部分では非常にやってやったじゃないですけど、そういう気持ちももちろんありますし。逆に、そういう皆さまの厳しいお言葉とか、そういうものがこのチームにとっては力になったのかなとは思いますね。