元宝塚歌劇団・星組男役スター【天華えま】憧れているのは天海祐希さん!?
宝塚OGの魅力を紐解く人気連載。今回は、元宝塚歌劇団・星組男役スターの天華えま(あまはなえま)さんがご登場。宝塚在籍時にはみられなかったスターの素顔に迫ります。VOCE公式インフルエンサー・VOCEST!で元宝塚歌劇団・月組の美夢ひまりが突撃インタビュー! 〈画像〉元宝塚歌劇団・星組男役スター【天華えま】さんのインタビューショット
天海祐希さんが大好きなんです!
美夢ひまり(以下 美夢) 今回は今後やってみたいことをお伺いしたいと思います。今のお気持ちをお聞かせいただけますか? 天華えまさん(以下 天華さん) 私はお芝居が好きなので、お芝居を続けていきたいです。 美夢 舞台で、というかたちでしょうか? 天華さん どちらかというと、映像の世界にとても興味があります。私は天海祐希さんが大好きで、天海さんのような人間になりたいとずっと憧れていて。天海さんが出演されている作品を見るうちに映像のお芝居にも挑戦したいという気持ちがすごく強くなりました。 美夢 そうなんですね。 天華さん こんなこと言ってしまって、ドキドキしますね(笑)。 美夢 やりたいことは口に出した方が良いです! 天華さん はい! では自信を持って言っていきます!!(笑)。
下級生には「私が見つけ出せなかった表現を見つけて、私を悔しがらせてくれ」って(笑)
美夢 私の中で天華さんは繊細なお芝居をされる方だなぁという印象です。 天華さん 音楽学校時代に「テレビの芝居じゃないんだぞ」というダメ出しを受けたことがあって。もともとは自然といいますか、ナチュラルな芝居が好きなんです。宝塚の舞台では封印していた部分ですが、もがいた部分でもありますね。 美夢 リアルなお芝居がお好きなんですね。 天華さん そうなんです。でもそれではすごく地味になってしまうし、宝塚の舞台では通用しない。自分がやりたい表現と、求められているものが違うことにだいぶ苦しみましたし、反抗期のような時代もありました(笑)。 美夢 反抗期(笑)。 天華さん 生意気な下級生だったと思います。でも上級生の方は見捨てず、育ててくださいました。段々と自分の中でも折り合いがついてきたのが新人公演を卒業したあたりですかね。お休みのときにニューヨークに行ったんです。そこでいろいろなレッスンに参加して、自由な、人それぞれの表現に触れ、何かを取り戻したような感覚になりました。 美夢 多様性ですね。 天華さん そうですね。星組の男役として大切にしなければならないものと、自分らしさを両立できるようになったのはこのあたりからだったと思いますね。 美夢 下級生、たとえば自分の役を演じる方にはどのようなアドバイスをされていましたか? 天華さん 私とは違う人間だから、私と同じようにしなくて良いということは必ず伝えていましたし、「私が見つけ出せなかった表現を見つけて、私を悔しがらせてくれ」と言っていましたね(笑)。 美夢 かっこいいですね(笑)。 天華さん 役を作り込むことって、人からの指示では絶対できないんですよ。自分で納得して落とし込んでいかないといけない。自分がそういう人間なので、下級生にもそのように伝えていました。 美夢 お芝居が本当に好きなんですね。でも踊りも歌もできるし、トーク力もかなり高いですよね。何でもできそう。 天華さん うれしいお言葉です。でもまずはお芝居をやりたいです!