“武居由樹vs那須川天心”は実現するか?「彼が来るのを待っている」武居が語った“天心への本音”「やらなくちゃいけない試合だな、と」
K-1からボクシングに転向した武居由樹(大橋)が、キャリア9戦目で世界タイトルを獲得した。その背景にはキックからボクシングへのスムーズな移行、サポートするチーム体制の充実が挙げられそうだ。育ての親でもあるパワーオブドリームの古川誠一会長、ボクシングを教わった八重樫東トレーナーとの関係から、アマチュアキック時代からのライバル、那須川天心(帝拳)との対戦まで、武居に聞いた。(全2回の2回目/前編へ) 【衝撃写真】「武居由樹のボディがエグい」「顔面が大変なことに…」過酷すぎたモロニーとの激闘。武居が「人生で一番ボコられた」井上尚弥のネリ戦“衝撃KOの連続写真”も一気に見る(全60枚超)
「初めて同士の化学反応」八重樫トレーナーとの二人三脚
――5月6日の東京ドームで勝利したあと、勝利者インタビューでは、古川誠一会長、大橋秀行会長、八重樫東トレーナーの名前を挙げて感謝の言葉を述べました。デビュー以来タッグを組んでいる八重樫トレーナーについて教えてください。 もちろん大きな存在です。自分の好きなように戦わせてくれたし、今のボクシングスタイルを作れたのも八重樫さんのおかげですし、足りないところはこうだよ、ああだよと言ってくれるので。 ――そもそもボクシングに転向する際、武居選手側から八重樫トレーナーを指名したという話を聞きました。 古川会長が希望して大橋会長に頼んだと聞きました。八重樫さんも引退してトレーナーになったばかりで、初めて同士だからこそ化学反応が起きるんじゃないか、みたいな話を聞いたことがあります。 ――2人のコンビは最初からうまくいきましたか。 いや、最初のミットとかはかみ合ってなかったですね。なんかすごいやりにくいなと思って(笑)。八重樫さんもそう思っていたと思うんですけど。全然かみ合わなかったです。 ――キックボクシングとボクシングの違いを理解し、八重樫トレーナーと二人三脚でいろいろな動きをボクシング仕様に修正していきました。 八重樫さんに「こうですか?」と聞くと「そうだよ」と教えてくれる感じで。でも最初から正解は教えてくれないんですよ。 ――そうなんですか(八重樫トレーナーが登場)。 八重樫 古川会長の考え方があるので、僕がそれと違うことを言って混乱させちゃいけない、と。だから彼が聞いてきたことに対して答えるというスタンスです。 ――武居選手はボクシング転向後も週2回、古川会長の指導を受けています。確かにコーチ2人が違うことを言ったら選手は戸惑いますよね。 でもそれはないですね。古川会長と八重樫さんが密にコミュニケーションを取ってくれているので。そこは恵まれているというか、いいタイミングや出会いがあって、うまくボクシングになじめたと思っています。 ――試合が終わって古川会長からは何を言われましたか。 「12ラウンド、倒しにいっただろ。欲が出ただろ」とは言われました。何でもバレてますね(笑)。
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