“海外に住んでいる日本人”に聞いてみた「世界のリアルな住み心地」
「EXPAT by COURRiER Japon 海外で暮らしてみたら」は、世界各地に暮らす日本人がリアルな情報を発信するプラットフォームです。3月に掲載された投稿のなかから、注目の記事4本をご紹介します。 【画像】「不気味な装い」をしてスペインのイースター行事に参加する人々
ちょっと奇妙なスペインの聖週間
2024年は、3月24日から31日までがスペインのイースター「セマナ・サンタ」でした。このイベントについて、サモラ在住のEtsukoさんが詳しく解説してくれています。 「セマナ・サンタは、日曜日に始まり、日曜日に締めくくられます。その一週間は、毎日パソと呼ばれるおみこしを担ぎ、プロセシィオンと呼ばれる行列をなして街を練り歩きます。そして、そのパソには、キリスト像やマリア像などが登場するのですが、プロセシィオンで登場するパソは、新約聖書に記されているキリストがたどった受難のシーンのストーリー通り展開していく流れになっています」 キリストの受難の場面を表す金曜日のプロセシィオンは、「1週間のなかでも一番ドラマチックで感動的な日」なのだとか。スペインのイースターで特徴的なのはこの「おみこし」ですが、そのなかでもひときわ目をひくのが、行列に並ぶ人たちの装い。 「頭には、顔や頭をすっぽりと隠すために、Capirote(カピロテ)と呼ばれる目の部分だけが丸く開いて尖った長い三角の帽子(というのかマスクというのか)を皆かぶります。そして身体を足の先まですっぽり隠すため、Habito(アビト)と呼ばれる修道服に長いマントという出で立ち。『えっ? 一体これから何の儀式が始まるの?』と思わずにはいられない、かなりインパクトありすぎの衣装です」 彼らが纏うこの修道服には10色ほどバリエーションがあり、なかでも人気なのが「白、黒、紫」で、それぞれの色には意味があるそうです。
米国のイースターは桁違い?
シカゴからも、イースターについての記事が届いています。河合良子さんの家族は、午前中に友人の教会で子供たち向けのエッグハントに参加し、午後は自宅で友達とエッグハントとエッグデコレーションをするそうです。 「スーパーマーケットではエッグハント用にプラスチックのカラフルなエッグが何十個も入った袋や、エッグに入れる小さなお菓子やおもちゃ、エッグに色をつける染料やデコレーション用シールなどが山のように売られています。私も初めて娘とエッグを染めてみましたが、なかなか理想の色にするのは難しく、2人で指先を不気味な色にしながら格闘しました」 キリスト教において、イースターはクリスマスと並ぶ一大イベント。ヘリコプターから卵を撒いて、それを探すというエッグハントのイベントもあるそうです。スケールの大きさが米国ならではですね。