【九州場所】隆の勝が誕生日に5連勝 30代突入にも「伸びしろしかない」目標は〝鉄人〟
大相撲九州場所5日目(14日、福岡国際センター)、幕内隆の勝(30=常盤山)が幕内欧勝馬(27=鳴戸)をはたき込んで初日から無傷の5連勝。序盤を首位で終えた取組後は「攻め込まれたので危ないところもあったけど、落ち着いて対処できて良かったと思います」と安堵の表情。幕内では自身初となる初日から5連勝には「気分良く臨めているし、体が動いている」とうなずいた。 30歳の誕生日を白星で飾り「誕生日に勝てたのはうれしいこと。30代を白星で始められて、いいスタートを切れたかな。プレゼントもケーキもうれしいですけど、やっぱり白星が一番」と笑顔。「向上心を忘れず、常に上を目指して元気よく取りたい。まだ成長の余地? ありますよ。伸びしろしかないと思っていますから。全然、まだまだ上がれると思っています」ときっぱりだ。 角界の〝鉄人〟の存在も励みになっている。幕内玉鷲(39=片男波)は34歳2か月で初優勝、さらには最年長記録(年6場所制以降)となる37歳10か月で2度目の優勝を果たした。隆の勝は「(玉鷲の)そういう姿を見て『自分も頑張らないとな』と思います。自分もそうなれたら」と言葉に力を込めた。 7月の名古屋場所では12勝を挙げて横綱照ノ富士(32=伊勢ヶ浜)との優勝決定戦に進出。中盤以降も白星を重ねていけば、初優勝も夢ではない。
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