シャフトの“走る”や“粘る”ってどういう意味なの? ビギナーにオススメな特徴や最新トレンドをレッスンプロに聞いてみた
最近人気なのは走り系だがビギナーは粘り系の方がいい?
では、どのような基準で走り系か粘り系を選ぶべきなのでしょうか。関氏は以下のように話します。 「最近は“走り系”のシャフトが人気となっていますが、打ち出し角が上がって飛距離が出やすい反面、方向性に若干の難があるというデメリットも持ち合わせています。よって、ミート率に自信がある代わりに飛距離がなかなか伸びない人は走るシャフト、飛距離は出る一方でミート率があまり良くない人は粘るシャフトを選ぶのがオススメです」 「値段に関しては、走り系と粘り系でそこまで大きな差はないですが、内部に巻かれているカーボンシートが上質な方がよりはやくしなり戻りやすいことから、前者の方が平均価格は少し高く設定されがちです」 「なお、フレックスは『パターを除いた13本がすべて同じ方がいい』といわれることもありますが、飛距離はミート率が良くなって初めて伸びるものなので、特にミート率が低くて苦手だと思っているクラブには、粘り系のシャフトを使うといいでしょう」 また関氏によると、ビギナーはミート率が高くないにもかかわらず、飛距離だけを求めて走り系のシャフトばかりを使ってしまいがちだそうです。そのため、なおさら粘り系に注目してほしいとしています。 シャフトを選ぶ際、フレックスはかなり話題に取り上げられるので気にする人も多いはずですが、「しなり戻り」まで考えたことはない人が多いのではないでしょうか。走り系と粘り系のどちらが自分に向いているかを見極めれば、ミート率だけでなくそれに伴って飛距離も伸びるようになるでしょう。
ピーコックブルー