「ご冥福」はNGワード? 【お葬式マナー】使ってはいけない「お悔やみの言葉」とは
NGマナー 遺族に言ってはいけない忌み言葉
NG1. 「大往生(だいおうじょう)」 大往生は、長生きをした故人様に対してよく使われる言葉ですが、ご遺族以外が使うのはマナー違反です。遺族や身内が「故人が寿命を全うできて幸せだった」と感謝の意味を込めて使う言葉ですので気をつけましょう。お悔やみの気持ちを込めて使ったとしても、ご遺族が「亡くなっても問題のない年齢だった」「長生きしたのだから十分だ」と誤解を与えてしまう可能性がありますので控えましょう。 NG2. 重ね言葉 不幸が続くことを連想させる言葉もマナー違反です。「重ね重ね」や「くれぐれも」「再び」といった重ね言葉は、不幸がもう一度重なるという意味にも取れるため使わないように注意しましょう。
おわりに
忌み言葉や、死因を聞くことはタブーとされています。故人様の生涯を称えようと、お悔やみの言葉として「大往生」を用いる方はいらっしゃいますが、必ずしも良い意味で捉えられるとは限らないので、基本的にはご遺族以外が口にするのは避けるべきでしょう。寿命を全うしたか否かは、故人を失った遺族にしかわかりません。ご遺族の気持ちに寄り添ったお悔やみの言葉を伝えることが大切です。 <筆者情報> ライター:能美黎子 大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。 今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。 ©hisa-nishiya/Adobe Stock
能美黎子