全員でつかんだホーム最終節での完封勝利。浦安・小宮山友祐監督「誰が出ても安心できるゲームだった」【Fリーグ第21節|記者会見/浦安vs湘南】
12月1日、Fリーグ2023-2024ディビジョン1の第21節、バルドラール浦安vs湘南ベルマーレがバルドラール浦安アリーナにて行われた。 浦安は11月1日、12年在籍した“ミスターバルドラール”の加藤竜馬、ネクストブレイクとして期待されていた大島旺洋の今シーズン限りでの現役引退を発表。今節はクラブに貢献した選手たちのホームアリーナでの最後の勇姿を見届けるべく、平日にも関わらず多くのファン・サポーターが駆けつけた。 立ち上がりから押し込む浦安は、15分、左サイドの長坂拓海の折り返しから、大島が左足シュートで先制点をマークし、1点リードで第1ピリオドを終える。 続けて第2ピリオドの34分、カウンターから大島がドリブルで駆け上がり、田中晃輝に向け斜めのパスを送る。一度は相手に阻まれたものの、こぼれ球から田中が追加点を決めると、残り50秒で大島がパワープレー返しで突き放し3-0でタイムアップ。 引退選手の活躍で上位リーグ進出を決め、誰が見ても“出来過ぎ”と言えるホーム最終節となった。 試合を終え、小宮山友祐監督が記者会見に出席した。
誰が出ても安心できるゲームだった
●バルドラール浦安|小宮山友祐監督 ──試合を振り返って。 何としても勝ちたい試合でした。相手のフィウーザ選手もいいGKですし、1点の重みがある試合だというのは選手たちも伝えて、まずはディフェンスからしっかり入りました。あとは湘南がどういうフットサルをしてくるかと、自分たちの噛み合わせでしたが、私としては思い描いたプランでゲームが進んで、思い描いた結果を取ることができました。しっかり勝ち点3をホーム最終戦で取ることができたことに、非常に満足しています。 相手は堀内(迪弥)選手が欠場しており、ナタン選手が出た時にはクワトロでボールを保持しながら、彼の背後を狙っていきました。出た選手全員すごくコンディションも良かったので、柴山(圭吾)と東出(脩椰)、(加藤)竜馬とディドゥダのセットもどこかしらのタイミングで使おうというのも、最初から決めてました。 今シーズンは開幕から誰かしらが怪我や体調不良でメンバーがそろわず、ベンチに入れなかったメンバーも含めてようやく全員が一番いいコンディションで戻ってくることができました。誰が出ても安心してゲームを見ていられる試合だったなという印象を受けています。 上位リーグ進出が決まったのでまずは一安心していますが、いつも言ってる通り、僕たちはタイトルを獲ることが目的です。まだ町田と勝ち点が10以上離れているので、次の町田との試合はとても大事な試合になると思っています。今日はホーム最終戦で勝てたことをしっかり喜んで、来週に向けてまた明日から準備していきたいです。 ──監督からもあったとおり、今まではファーストセットのメンバーの出場時間が圧倒的に長く、今日に関しては他のセットを長く使っていました。いつも以上に安心をして、ピッチに送り出すことができたなという感覚は、やはり強いですか? そうですね。ファーストセットに関しては代表組も多く、ウズベキスタンとあれだけ激しい試合をしてきたので、練習を見ていてちょっと重そうな部分もありました。本人たちは大丈夫と言っていましたが、12月は連戦もあり無理に出して怪我をさせるようなことはしたくなかった。 そういった背景も踏まえながらも、ここ最近のセカンドとサードのセットはすごくいい状態だったので、かなり期待感もありました。今シーズンのリーグ序盤は特に、ファーストセットに“おんぶに抱っこ”な時間も長かったですが、今は全員が安定したパフォーマンスを出せるようになり、今日の戦いぶりからも、チームの総合力や成長を感じました。 ──ハーフタイムにはどんな話をしましたか? 1点では勝てないので、どうやって2点目を取りに行くかというところですね。前半にやってきた背後を狙うアクションをもっと増やしていくことと、GKが上がった時に私の目からは湘南のディフェンスが少しずれているように見えたので、そこでしっかりボールをセカンドポストに飛ばすことができたらいいよねと。前半にも吉田がセカンドポストまでボール飛ばしたものの、誰もそこにいないというシーンがあったので、そこはしっかり田中や空が埋めに行けよという話をしました。そして後半には田中がリバウンドでゴール決めたので、私のオーダーに対してしっかりと答えてくれました。 あとは湘南が長い時間パワープレーをしてくる可能性もあり、パワープレー時のディフェンスにはファーストセットを当てたかったので、後半も出場時間をコントロールしながら、最後の一番大事な局面でパワーを発揮できるようにしようと伝えました。
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