貸し出し微減、来館者増える 三重・松阪と嬉野の両図書館
ゆっくりと本が読める
三重県松阪市川井町の松阪図書館と嬉野町の嬉野図書館の、2023(令和5)年度の一般図書や児童書、雑誌などを含めた合計貸し出し冊数は前年度から832冊減って77万6880冊で、来館者数は1万6419人増の29万4124人だった。同館は新型コロナの5類移行後、館内でゆっくり本を読む人が増えているとみている。 市教育委員会によると、松阪図書館の貸し出し冊数は同比1272冊減の58万1748冊。主な内訳は▶一般=32万5165冊(前年度比4831冊増)▶児童=23万1481冊(同4487冊減)▶雑誌=2万3435冊(同1664冊減)▶郷土=158冊(同52冊増)──だった。来館者数は21万126人(同1万4436人増)。 一方、嬉野図書館の貸し出し冊数は19万5132冊(同440冊増)。主な内訳は▶一般=9万9921冊(同550冊増)▶児童=8万494冊(同188冊減)▶雑誌=1万3937冊(同182冊減)▶郷土=5冊(同6冊減)──だった。来館者数は8万3998人(同1983人増)。 また同館では、コロナ禍で中止していたCDやDVDの視聴を昨年5月の5類移行に伴い再開。貸し出し数が昨年度の170冊から345冊と2倍に増えた。 両館の松岡美佳館長は「5類移行で皆さんの行動様式が変わり、嬉野図書館では館内でのDVD視聴などが増えた。松阪図書館でも、本を借りるだけでなく館内でゆっくりと本を読む方が増えているようです」と話した。