太陽光パネル「規制して」 〝業者は野放し状態〟町民訴え 三重・多気
町議会の意見交換会で声
三重県多気郡多気町議会は22日、多気町朝柄の勢和公民館で、「2024(令和6)年度町民と議会との意見交換会」を開催した。町民約15人が参加し、太陽光発電パネル設置の制度化や空き家対策などを求める声が寄せられた。 この日は、町議会から坂井信久議長と西村茂副議長、吉田勝氏、志村和浩氏、木戸口勉幸氏、藤田清隆氏、前川勝氏の7人が参加した。 町民からは、太陽光発電パネルに関して「パネルに囲まれて生活道路も造れなくなっている。(業者と交わした)覚書も効果がなく、(草刈りなどで)連絡を取ろうにも転売されていて誰に連絡したらいいのかも分からない。条例化で規制するなどしてほしい。議会で(野放しになっている現状を)止めてほしい」などと切実な声が上がった。 また、現在の登録物件が9件の空き家バンクについて「物件自体が少なく、移り住みたいという人の要望に応えられない状態が続いている」と指摘。相続に関しても「空き家や畑のその後を話し合わないまま当事者が鬼籍に入り、荒れ果てていっている。行政などが間に入り、事前に本人や家族と相談できる体制をつくれないだろうか」などの意見が寄せられた。 他にも、耕作放棄地を家庭菜園として貸し出す仕組みづくりや、町の地域防災計画が実情に沿っておらず不十分などの意見があった。坂井議長は「寄せられた意見を全て町に伝える」と回答した。 29日午後1時からも、相可のBANKYO文化会館(町民文化会館)で意見交換会が開かれる。当日は坂井議長と西村副議長、吉田氏、志村氏の他、松木豊年氏、隆宝政見氏、深水美和子氏が出席する予定。 事前申し込みは不要。 問い合わせは同議会事務局TEL 0598(38)1120 へ。