【沢田康文の欧州競馬リポート】オーギュストロダンのJC参戦はムーア進言で実現!?ドウデュースとのゴール争い期待
今週のジャパンCに外国から3頭が出走する。招待馬の優勝は2005年アルカセット(英)が最後で、馬券圏内に入った馬も06年ウィジャボード(英、3着)以来途絶えているが、今年は久しぶりに日本対世界の熱戦が見られそうだ。 フランスのゴリアット、ドイツのファンタスティックムーンはそれぞれの国で最強クラスといえる存在。そして3頭の中で最も注目されるのがアイルランドのオーギュストロダンだ。ディープインパクトの最終世代は、競走馬登録された馬が国内6頭、海外6頭とされている。その中から英ダービーを勝つ馬が出たことも驚きだが、凱旋してジャパンCをラストランにすることは小説のようにドラマチックだ。 13年ジェンティルドンナと22年ヴェラアズールでジャパンC2勝のR・ムーア騎手は2頭と走行フォームが似ていると話していた。6月19日に行われたロイヤルアスコット開催のプリンスオブウェールズS優勝後には「秋はこの馬とジャパンCに行きたい」と陣営に進言したという。 日本の総大将となるドウデュースはディープに土をつけたハーツクライ産駒で、欧州で関係が深いクールモアとキーファーズがぶつかり合う構図も興味深い。2頭がゴール前で争うシーンを期待して日曜日を待ちたい。(在仏競馬記者)