【卓球】張本美和を破った美しきスナイパー、カウフマン。欧州初の世界ユース女王、戴冠
リザーブだった選手がパリ五輪で世界7位の張本美和に完勝
11月22~29日にスウェーデン・ヘルシンボリで開催された世界ユース選手権でドイツのアネット・カウフマンがU19女子シングルスで優勝。同種目でアジア勢以外の選手で初めてのタイトル獲得となった。 183cmという長身とモデルのようなルックスを持つアネット・カウフマンはドイツのウォルフスブルク生まれの18歳。父アンドレはプロのアイスホッケー選手、母アンナはスキーの選手というアスリート一家で生まれ育った。 彼女の名前が一躍クローズアップアップされたのはパリ五輪だった。ドイツは当初、ハン・イン、ミッテルハム、シャン・シャオナの3人が五輪メンバーで、カウフマンはリザーブ(補欠)だったのだが、大会直前でハン・インがアキレス腱を断裂というアクシデントがあり、急遽団体メンバーに入った。 五輪の準々決勝のインド戦では2勝をあげ、準決勝進出の立役者となった。そして準決勝の日本戦では2番で当時世界ランキング7位の張本美和を両ハンドのパワーボールで圧倒し、勝利。チームは敗れたが、日本チームに強烈なインパクトを与えた選手だ。 過去の世界ユース選手権では常に中国を中心としたアジア勢が上位を独占してきたが、カウフマンの優勝は世界に衝撃を与えた。