横浜DeNA筒香のスコアボード破壊弾にラミちゃん「アンビリーバボ!」
44本&110打点で2冠王を獲得した昨季のオフは単身ドミニカに渡りウインターリーグに参加して、ノーステップのすり足打法を会得してきた。今オフは、一転、常夏のドミニカから筒香の原点ともいえる堺の少年野球チームの極寒の施設に場所を移して自主トレを積んだ。 「研ぎ澄まされた感覚の中で、体の中からまとめていきたかった」 “まとめる”とは、筒香が、少年野球時代から指導を受けている恩師の表現なのだが、肉体を内側から作りあげて、技術と連結、リンクさせていく調整方法のようである。 試行錯誤しながら、磨き上げた究極のすり足打法は、完成形に近づいている。課題は、シーズンを通じたコンディションに応じた微調整と、長いシーズンで調子の波をいかに抑えるか、だけだろう。 シーズン開幕より先にあるWBCでは、キーマン、大谷の欠場が決まった。 「残念だが、大谷にはこれからの野球人生がある。本人にとって難しい決断だったと思う。仕方がない。(大谷が欠場しても)自分がやることに変わりはない。全員で世界一をとるためにがんばりたい」 筒香は、そう厳しい顔で決意を語った。 ネット裏には、この日、複数球団の編成担当者がいたが、柵超えの連発に、ため息が漏れていた。 “今年も苦労するな”の失望感と、“これはすごい”の酔いしれ感が入り混じったライバル球団のため息である。 頼れるWBCの4番打者には死角は見当たりそうにない。今度はWBCで世界にため息をつかせたいものである。