『南くんが恋人!?』国仲涼子が“南くんサイズの異性”として登場! シリーズで初の展開に
2週間ぶりの放送となった『南くんが恋人!?』(テレビ朝日系)第4話は、ちよみ(飯沼愛)を見守る堀切家の愉快な会話劇が見どころだった。 【写真】家族みんなが人形と会話する異様な光景 堀切家といえば、かなり複雑な家族構成。ちよみの母・楓(木村佳乃)が別れた元夫の母親である百合子(加賀まりこ)の養女となり、のちに父の信太郎(武田真治)と再婚した。弟の拓真(番家天嵩)は信太郎の連れ子で、ちよみは2人と血の繋がりはない。けれど、そんな背景など感じさせないくらい家族仲は良好で、何でも話せる関係性だ。 それでも唯一、南くん(八木勇征)のことだけは家族に話せないでいたちよみ。近所に暮らすチャコ(室井滋)に小さくなった南くんを目撃されたことであわや家族にバレそうになるが、手芸部で作った“南くん人形”を見せることでその場を切り抜けた。 しかし、高校生の娘がお人形遊びしている事実をどう受け止めていいかわからない家族たち。緊急対策会議が開かれ、楓と百合子は現実の南くんと何かあったのではないかとちよみを心配する。そんな中、「人形やぬいぐるみと会話する人を痛い人みたいに思うのやめましょう」と言い出したのが信太郎だ。信太郎は子供の頃、体が弱かった自分の友達になってくれた人形との思い出をしみじみと語り始めた。 今から30年前、1994年放送の『南くんは恋人』(テレビ朝日系)では南くん役だった武田真治。かつて小さくなった恋人・ちよみとのラブストーリーを演じた武田が、人形について熱弁を振るう状況にくすりとなる一方、娘の行動を真っ向から否定せず理解を示す信太郎の優しさが溢れるシーンに心が温かくなった。 さらに百合子がカットの練習台として使っていたマネキンとの思い出を明かす場面では、回想シーンで山本舞香が百合子の若かりし頃として登場した。実は山本が加賀の若い頃を演じるのは、2019年放送のドラマ『Heaven?~ご苦楽レストラン~』(TBS系)以来、2度目。華やかな顔立ちコケティッシュな魅力、物怖じしない性格など、山本は加賀と共通点があり、加賀本人も「若い頃の私に“空気”が似ている」と太鼓判を押している。今回は10代の頃の加賀に寄せたヘアファッションということもあり、特によく似ていた。 そんな見どころ満載の対策会議の後、家族はちよみに合わせて人形と会話するようになる。その姿は側から見るとちょっぴり異様だが、彼らのちよみに対する愛情は無限大だ。親友の奈美(大和奈央)もちよみがバスケ部の試合で弱気になって渡したパスを“宝物”と肯定するなど、ちよみの周りにいる人たちはみんな温かい。翻ってそれはちよみが素敵な人だという証拠だろう。かつて南くんが「ちよみがどれだけ最高の人間か、ちよみは知らない」と言っていたように、ちよみは自分が思う以上に魅力的でみんなに愛されている。 そんなちよみに唯一敵意をむき出しにするのが、南くんが所属する大学バスケ部のコーチ・美鈴(武田玲奈)だ。彼女は相変わらずちよみが南くんの居場所を知っているという疑惑を抱いており、なぜ会わせてくれないのかと詰め寄る。さらには、「私、好きだよ。南のこと、男として」と宣戦布告。負けじと、「南くんがあなたに会いたければくるんじゃないですか」と言い返すちよみに、美鈴は「あなたは最悪の彼女だと思う」と捨て台詞を吐いた。 彼女たちが激しい恋の火花を散らす一方、南くんは自分と同じような手のひらサイズの女性・富田早苗(国仲涼子)と出会う。原作となっている漫画や、これまでの『南くんの恋人』にはなかった展開の行く末が気になるところだ。
苫とり子