「大腸がん」を見つける大腸カメラを受けるべき人の特徴はご存じですか? 年代・頻度も医師が解説!
大腸カメラを受ける頻度や注意点
編集部: 「定期的に」というのは、どのくらいの頻度でしょうか? 山名先生: まず一度検査を受けていただいて、ポリープなどの異常があった場合などは、その状態に応じて医師が次の検査時期の指示をしてくれると思います。異常がなくても「次は◯年後に来てください」と教えてくれることが多いですが、目安としては2~3年に1回は受けることをおすすめします。 編集部: 大腸カメラを受けるにあたり、注意点などはありますか? 山名先生: 「日帰りで検査可能」「その日のうちに結果までお伝え」などとHPなどに書いてあっても、検査の約1週間前には受診が必要です。突然受診して検査できるわけではないことは注意しておいてください。その際、具体的な注意点などは医師から説明があると思うので、検査のリスクとして合併症や偶発症についてなどは特にきちんと説明を受けてください。また、先ほど「病変があればその場で切除することもできる」とお伝えしましたが、それによって金額も変わるので、事前に確認しておくことをおすすめします。 編集部: 最後に、読者へのメッセージをお願いします。 山名先生: 大腸がんは、症状がなくても進行していくがんです。今、症状のなくても、がんがある可能性や、がんの前段階であるポリープができている可能性は十分にあるので、定期的に検査を受けましょう。会社の健康診断などで便潜血検査が陽性となっていても、コロナ禍などでしばらく放置してしまっている人も多いようです。内視鏡検査で切除できるポリープやごく初期のがんでも、2年位経過すると手術が必要になってしまう可能性もあります。「忙しいから」と先延ばしにせず、しっかりと検査を受けてほしいと思います。
編集部まとめ
大腸カメラを受けた方がいい人の特徴や注意点などについて解説していただきました。大腸がんを早期に発見するためには、大腸カメラが非常に有用とのことでした。定期的に検査を受けることで、がんを未然に防いだり、早期に発見したりすることが可能です。医師と相談しながら、自分のリスクや健康診断結果に応じた検査頻度を設定し、必要な注意点を理解して検査を受けましょう。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
監修医師:
山名 陽一郎 先生(さがみ野やまなクリニック) 日本大学医学部卒業。その後、日本大学医学部附属板橋病院、海老名総合病院、公立阿伎留医療センター、みつわ台総合病院で経験を積む。2024年、神奈川県海老名市に「さがみ野やまなクリニック」を開院。医学博士。日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本内科学会認定医、難病指定医。