ゴルフをやらない人間が苦戦するビギナーを笑うのはちょっと違う… 最近のゴルフ番組を見て感じる違和感とは?
ゴルフ関係の仕事をしているのに自分は未経験な人は多い
先日あるゴルフ番組を見ていたら、ビギナーの女性タレントさんがゴルフ練習場でノルマを課され、それを達成しないと練習が終わらないという内容でした。 【写真】バレたら“永久追放”!? これがマスターズで“持ち込み厳禁”の品目です 女性タレントさんは大苦戦し、番組のスタッフさんに助けを求めるのですが、スタッフさんの中にゴルフをする人がおらず、最終的にノルマを軽くしてもらい、何とか練習を終えることができました。
その番組を見ていて、とても気になることがありました。女性タレントさんが苦戦している姿を見て、ゴルフをしないスタッフさんたちが笑っていたことです。 真面目なゴルフ番組というよりもバラエティ寄りの番組なので、見ている人に笑ってほしいのかもしれませんが、ゴルファーの立場からするとボールが上手に打てないビギナーの姿を見てゴルフをしない人が笑うのはナンセンスです。 経験者なら誰でも知っていますが、ゴルフは止まっているボールを打つのが難しいスポーツです。ボールを打つ面(フェース)がシャフトの延長線上にない特殊な道具を使いますから、想像以上に難しいです。 ですからゴルフをする人間が苦戦するビギナーを見て「最初はなかなか当たらないんだよな」「その気持ち分かるよな」という目線で見守るならいいのですが、ゴルフをしない人から「なんでそんなこともできないの?」という目線で見られると「だったら自分でやってみなよ」という気持ちになります。 ゴルフ関係の仕事をしている人の中には、自分はゴルフをしない人がけっこういます。ゴルフ場で働いているけど自分はゴルフをしない人、ゴルフ雑誌を作っているけど自分はゴルフをしない人、何人も会ったことがあります。 地方に行くと自宅から通える職場がゴルフ場だけだったりしますし、ひと昔前はキャディーさんもゴルフをやらない人が圧倒的多数でした。お子さんが学校に行っている間に効率よく稼げる仕事でしたし、キャディーさんを確保するために保育所を設置するゴルフ場もありました。 ただ、利用者の立場からすると、ゴルフをやらないキャディーさんよりもやるキャディーさんのほうがゴルファーの気持ちが分かるので、優しく接してくれた印象があります。 ときには地元でトップクラスのゴルフの腕前を誇り、お客さんにめちゃめちゃ厳しいキャディーさんもいましたが、ゴルファーの気持ちが分かるという点でゴルフをやらないキャディーさんのような理不尽な厳しさはありませんでした。