アンティーク絵はがき、複製を展示販売 神戸・元町に資料館別館 明治から昭和初期の500点
明治から昭和期初めごろに制作された絵はがきを所蔵する「絵葉書資料館」(神戸市垂水区)の別館となる「元町館」が、中央区元町通4にオープンした。資料館で所蔵する5万点余りのうち、約500点を複製して展示販売する。開設を記念して12月中旬まで、神戸元町商店街の誕生150年に合わせた企画展を開催している。(千葉翔大) 【写真】館内では人形と西洋のグリーティングカードを展示販売している 絵はがきの展示や販売を手がける「タイムロマン」(中央区)は、資料館をはじめ、人形を展示する「神戸ドールミュージアム」など計4施設を垂水区歌敷山1で運営している。 今回は神戸・三宮から元町館の場所に本社を移転するのに合わせて、絵はがきと人形の両方を展示販売する場所を設けようと計画。四つの施設はそれぞれ従来の場所で運営するが、ミュージアムショップを元町館に集約した。 元町館には、絵はがきや人形のコレクターらが足を運んでいる。 同時開催の企画展「温故知新-絵葉書で訪ねる元町風景絵葉書展」のコーナーには、主に明治、大正、昭和時代の元町周辺を描いた絵はがきの複製(1枚165円で販売)が並ぶ。 ウサギや猫などの動物をあしらった洋物のグリーティングカードも取り扱う。 今後、クリスマスや年末年始など季節に応じた企画展を開催するという。 タイムロマンの藤野賢二社長(49)は「若い人たちも昔の街並みに触れることで、新たに知ることが多いのではないか。レトロでノスタルジックな雰囲気を感じてもらえる空間にしたい」と話している。 水曜定休。午前10時~午後6時半。タイムロマン絵葉書資料館元町館TEL078・958・8655