『ライオン・キング:ムファサ』特別映像が公開「劇場で観れば、特別な体験になる」
公開中の映画『ライオン・キング:ムファサ』の特別映像が公開になった。 『ライオン・キング:ムファサ』は、名作『ライオン・キング』の主人公シンバの子キアラが、王国の祈祷師からシンバの父で偉大な王ムファサの若い頃の物語を聞くところから始まる。かつてムファサは両親とはなればなれになってしまった孤児だった。彼はタカと呼ばれるライオンに命を救われ、共に成長する。しかし時が経ち、王の子であったタカは“スカ―”と呼ばれ、孤児のムファサが“王”になった。ふたりの間に何が起こったのか? 知られざる物語が明らかになる。 『ライオン・キング:ムファサ』特別映像 本作はアフリカの大地を舞台に壮大な冒険ドラマ、緊迫のアクションシーンが次々に展開するエンターテインメント性の高い作品だ。小さな子どもから大人まで楽しめる内容になっており、そこには本作の監督を務めたバリー・ジェンキンスの想いが込められている。 「この映画を監督することが決まった時、私は最初にミュージカル『ライオン・キング』を観に行きました。それも日曜日の早い時間の公演に。日曜の早い時間であれば、小さな子どもたちも劇場にたくさん集まっていると思ったからです。 改めて観たミュージカル『ライオン・キング』は本当に素晴らしいものでした。楽しい場面とユーモアが満載で、客席の子どもたちはずっと笑っていましたし、大人しか理解できないセリフもちゃんとあって大人の観客も笑っていました。ジュリー・テイモアの演出は本当に素晴らしくて、劇場にいる子どもたちは最後までまったく飽きることなく楽しんでいました。 劇場を出て私は映画『ライオン・キング:ムファサ』も同じように子どもから大人まで楽しめる映画にしなければならないと思ったのです」 ジェンキンス監督の想いを実現させるため、監督と長年タッグを組んでいる撮影監督のジェームズ・ラクストン、2019年の『ライオン・キング』の映像も手がけた制作会社MPCなど、スゴ腕のスタッフが集結した。彼らはそれまで培ってきた技術とツールをさらに進化させ、観客が物語の世界に没入できる映像を生み出していった。このほど公開になった映像ではその過程を見ることができる。 さらに付け加えると本作は単にダイナミックなシーンが続くだけでなく、各キャラクターの心情に寄り添い、その感情の動きが伝わってくる映像づくりが目指された。ジェンキンス監督は「意図していたのは“親密さ”でした」と振り返る。 「現実の世界ではカメラを持ってライオンに近づくことは簡単ではありません。しかし、本作のツールを使えばアップを描くことは可能ですし、1994年のアニメーション映画『ライオン・キング』を改めて観てもキャラクターのアップが多いんです。キャラクターの表情を通じて、観客とキャラクターの感情的なつながりが生まれるのです。 私と撮影監督のジェームズ・ラクストンはこれまでの作品を通じて、俳優の表情やちょっとした動きの変化にインスパイアされたカメラワークを追求してきました。本作でも俳優の演技、キャラクターの感情の動きが、すべてのデジタル・アニメーションの動きのベースでありモチベーションになっているんです。 本作では2019年の映画と同じツールを使ってはいるのですが、その使い方も、映像に対する考えも違うものになりました」 本作は、監督の願い通り、繊細なドラマを描きつつ、最後の最後まで楽しめるエンターテインメント性の高い映画になった。映像の中でジェンキンス監督は「臨場感を味わってもらいたい。劇場で観れば、特別な体験になる」とメッセージを寄せている。 『ライオン・キング:ムファサ』 公開中 (C)2024 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.