一体なぜ?排気量によってメンテナンスや修理作業の値段が違う理由
値段の違いは手間の違い!
バイクの修理やメンテナンスを、どこまで自分でおこなうかは人それぞれ。オイル交換程度なら自分でやってしまうという人もいれば、全てお店に任せっきりだという人もいるでしょう。 【画像】排気量によってメンテナンスや修理作業の値段が違う理由を画像で見る(10枚) しかし、全く修理店に頼ることがないという人は、ほとんどいません。ほぼ全てのライダーが、何かしらの作業を修理店に依頼しています。 自分でおこなうのが難しい作業でも、バイクの修理店に頼めばあっという間に終わってしまいます。また、修理の際に、自分では気づかなかった不具合を教えてもらえることもあるでしょう。
もちろん、自では難しいことをプロに依頼する際は、その対価の支払いが必要になります。修理店で作業をおこなう整備士は、長い時間をかけて技術を習得した、バイクメンテナンスの専門家。そんな整備士に時間を割いてもらう以上、当然のことと言えます。 ほとんどの修理店では、作業の対価である工賃をまとめた表が用意されていて、修理店はその表に基づいて工賃を請求。ユーザーは、バイクの引き取り時にその工賃を支払うというのが、修理の際の主な流れです。 その工賃表を見てみると、排気量ごとに金額が異なる作業があることに気がつきます。複数台のバイクを所有している人の中には、同じ作業を依頼した時の価格差に驚いたことがある人もいるでしょう。 では、同じ修理を依頼しているはずなのに、値段が違うのはなぜなのでしょうか。
排気量ごとに価格差が発生する主な理由のひとつとして、作業の手間の違いが挙げられます。 同じ作業を頼んでいるのだから、手間も変わらないのではないか、と思う人もいるかもしれませんが、小型のバイクと大型のバイクでは、部品の重さや数に大きな違いが出てきます。 例えば、50ccのエンジンの重量は20㎏程である一方、大型バイクのエンジンは大人一人分の体重を軽く超える重さです。そのため、「エンジン載せ替え」や「エンジンオーバーホール」という同じ名前の作業をした場合でも、バイクの排気量によって作業の手間は大きく変化することは、想像に難くありません。 これと同じことは、タイヤ交換や駆動系のメンテナンス等でも言えるでしょう。一方、ミラー交換のような排気量が違っても、手間は大きく変わらない作業は工賃にも差がないことがほとんどです。