ワールド、「World Chain」メインネット公開を正式発表
「World Chain」がメインネット公開
「ワールド(World:旧ワールドコイン)」の独自ブロックチェーン「ワールドチェーン(World Chain)」のメインネット公開が10月17日正式に発表された。 「ワールドチェーン」は16日頃よりアプリ上にて、既存の「OPメインネット(OP Mainnet)」からの移行が可能となっていた。 「ワールド」は、AIチャットボットサービス「ChatGPT」を提供する米オープンエーアイ(OpenAI)のCEOサム・アルトマン(Sam Altman)氏らが立ち上げた暗号資産(仮想通貨)プロジェクト。アルトマン氏は、同プロジェクトの開発会社であるツール・フォー・ヒューマニティ(Tools For Humanity:TFH)の共同創業者も務めている。 同プロジェクトは今年4月、今夏に独自ブロックチェーン「ワールドチェーン」をリリースする予定だと発表していた。 なお「ワールドチェーン」は、「OPメインネット」開発元のOPラボ(OP Labs)が提供するブロックチェーン開発ソフトウェア「OPスタック(OP Stack)」により開発された。 同ソフトウェアにより構築されたブロックチェーンは「スーパーチェーン(Superchain)」として相互接続が可能となっている。そのため「OPメインネット」や米大手暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース(Coinbase)の「ベース(Base)」、ソニーブロックソリューションラボ(Sony Block Solutions Labs)が手掛ける「ソニューム(Soneium)」、DEX(分散型取引所)ユニスワップ(Uniswap)開発のユニスワップラボ(Uniswap Labs)の「ユニチェーン(Unichain)」ともシームレスに接続が可能だ。 「ワールドチェーン」では、「World ID」をもち人間であると検証されたユーザーについては、ボットよりもトランザクション処理が優先されるとのこと。また一部ガス代(取引手数料)も無料になるという。 ・またガス代として利用されているETHに加え、ワールドコインの独自トークン「WLD」もガス代として利用が可能になると伝えられている。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)