高速道路の渋滞で、予定よりも「4時間」も遅れてしまいました。早く着きたくて「有料」の高速道路を利用したのですが、「補償」は受けられないのでしょうか?
高速道路を利用すれば、一般道を利用するより早く目的地に到着できます。しかし、高速道路は渋滞が発生するリスクもあります。渋滞に巻き込まれると想定時間を大幅にオーバーするだけでなく、予定していたことができなくなる恐れもあるでしょう。 特に、振り替えの効かないイベントや飛行機の搭乗などに間に合わないと、経済的な損失を被る場合もあります。 本記事では高速道路が渋滞した際に補償を受けられるかどうかや、渋滞を避けて高速道路を利用するコツを紹介します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
高速道路で渋滞が発生した場合の補償はない
高速道路の通行料金は、高速道路を利用したことに対する対価です。JR等の特急料金のように所要時間の保証は含まれていません。また、高速道路は通行する自動車の数を制限していないため、渋滞の発生をコントロールするのは難しいでしょう。 したがって、高速道路で渋滞が発生して目的地に着くまでの所要時間が予想を大幅に超過した場合でも、補償はありません。 高速道路を管理するNEXCOの3社、首都高速道路、阪神高速道路では、随時渋滞情報を発信しています。利用する側は最新情報をチェックし、渋滞を避ける努力が必要です。 ただし、高速道路で事故が発生した、工事をしている等、高速道路を管理する側の理由で一度高速道路を降りて迂回路を通らなくてはならない場合、「長距離逓減制」が利用できなくなるケースがあります。この場合は、料金調整を受けられます。
高速道路を利用する際、可能な限り渋滞を避ける方法
鉄道や飛行機に比べると、高速道路は渋滞発生のリスクがあります。時間に余裕をもって出発しても大きな渋滞に巻き込まれると、予定していた到着時間を大幅に超えてしまう 恐れもあるでしょう。 本項では、高速道路を利用する際に可能な限り渋滞を避ける方法を紹介します。特に、遅刻できない予定のために高速を利用する場合は、事前に対策をとっておきましょう。 ■渋滞情報はこまめにチェックする NEXCO3社をはじめとして、高速道路を管理している会社は常時渋滞情報を発信しています。渋滞情報は「日本道路交通情報センター」の公式サイトやNEXCO各社の公式サイト、公式X(旧Twitter)で確認できるほか、テレビやラジオでも定期的に渋滞情報が発信されています。 事故が発生した場合も、30分~1時間後には公式X(旧Twitter)で情報が発信される可能性があるので、高速道路を利用する際は小まめに情報をチェックしましょう。 また、お盆やGW、年末年始など多くの方が高速道路を利用する時期の前は、「渋滞予測情報」も発信されます。渋滞が発生しやすい区間や予想される渋滞の規模などが細かく発信されるので、チェックしておけば役立つでしょう。 ■夜間や早朝など利用時間をずらす 夜間や早朝など交通量が少ない時間帯は、渋滞も発生しづらい傾向があります。どうしても遅れられない予定がある場合、渋滞が発生しにくい時間を選んで高速道路を利用しましょう。 特に、お盆や年末年始など高速道路の利用者数が増えるときは、夜間や早朝でないとスムーズに移動できない区間もあります。