GA4とBigQueryを連携:データ保持期間最大14か月→無期限保存が可能に! 他にもメリットいろいろ
【この連載について】 この連載では、「1週間でGoogleアナリティクス4の基礎が学べる本」を執筆されているウェブ解析士のみなさん(GA4アベンジャーズ)を中心に、初心者が引っかかりがちな疑問・トラブル解決の基礎知識から、知っておきたい役立ちノウハウ、解析の設定事例、個々の機能解説、最新のホットな話題までをお届けします。 今回は、サンカクカンパニー取締役、ウェブ解析士マスター、国家資格キャリアコンサルタントとして活躍する伊村ミチルさんによる解説です。 ┌────────── □ 【今回のポイント】 ・BigQueryとGA4の連携を設定しよう ・BigQueryを使うと有効期限なしにデータ保存できる ・[BigQuery]有効期限の変更 ・[BigQuery]ビューの保存 ・[Looker Studio]BigQueryで保存したクエリからレポート作成 └────────── ユニバーサルアナリティクス(UA)のデータ処理が停止となって半年が過ぎました。年末・年度末の時期には、多くの企業が年間比較レポートを作りますが、GA4では今までと同様にはレポートが作成できないことがあります。 今回は、長期間のレポート作成も視野に入れて、GA4とBigQueryを連携しておく方法をお伝えします。
探索レポートでは年間比較ができない!?
GA4では「ユーザー単位のデータの保持期間」が選べる仕様になっており、「2か月」か「14か月」かが選択できます。標準レポートはこの影響を受けませんが、探索レポートはこの影響を受けます。つまり、14か月を選択したとしても、年間比較レポートを探索レポートで作成しようとすると、データが取得できないことになります。 参考:アナリティクスヘルプ 「データの保持」
たとえば探索レポートで、2023年1月1日~2023年12月31日を期間設定し、前期間と比較しようとすると、下記のように「期間が無効です」といったメッセージが出ます。