「血圧」が下がるまでにどれくらいかかる?【専門家が解説】
健康のために血圧の数値を下げることは簡単なことではありませんが、とても需要なこと。そこで今回は「血圧」の観点から結果出るまでの期間や必要な運動時間を解説!アメリカ版ウィメンズヘルスから見ていこう。 【写真】専門家がおすすめ!「血圧」を下げてくれる食品20選 ※本記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。
血圧が下がるまでにかかる時間
血圧という言葉には筋力アップや自己ベスト更新ほどセクシーな響きがないけれど、その数値は健康の要と言っても過言じゃない。米ニューヨーク大学ランゴン・スポーツパフォーマンスセンターの運動生理学者で認定ストレングス&コンディショニングスペシャリストのナムディ・ネルソンによると、一貫したワークアウトのプラン(例:有酸素運動を週4~5回)があれば、わずか2~3週間で血圧と安静時心拍数が低下する。 その理由を説明しよう。有酸素運動をしていると体が次第に疲れてくる。そうすると心臓が血液を全身に早く行き渡らせようとするので、心拍数が上昇する。いつも座ってばかりの人はベースとなる心肺機能が低いので、ある日突然HIITのクラスに参加すると、心拍数が急上昇して最高値に到達することも。これは、その人の心筋がHIITの激しい動きに慣れていないから。 でも、その人が定期的なワークアウトを続ければ、体が慣れてくるにつれ血圧と安静時心拍数が低下する。一般的に、診察室測定時の正常血圧は120/80mmHg未満とされている。 安静時心拍数は血圧に付随して低下する。「安静時心拍数は低ければ低いほど良いとされます」と説明するネルソンによると、安静時の心拍数が低い人は寿命が長いという研究結果も存在するそう。理想的な安静時心拍数は1分間に40~60回。この状態なら心肺機能はかなり高い。もう少し高いくらいならいいけれど、安静時心拍数が80台や90台に突入したら運動量を増やして血圧を下げる必要がある。 ちなみに、血圧と安静時心拍数が2~3週間で改善するのは早いほうで、場合によっては4~12週間かかる可能性もあることを覚えていこう。マチョウスキーいわく3ヶ月は運動を続けないと、客観的な数値は変わらない(米国スポーツ医学会のガイドラインが推奨するのは、20~30分の中強度の有酸素運動を週5回もしくは高強度の有酸素運動を週3回)。 減量や筋力アップといった前述の目標と同じく、血圧を下げるのにかかる時間も人それぞれ。マチョウスキーによると、運動に対する反応の良さもタイムラインに関わってくる。