マイコプラズマ肺炎、過去10年で最多水準 福島県「インフル、コロナと併せて警戒を」
感染者、昨年比17倍超
県によると、マイコプラズマ肺炎は例年よりも感染者が多い状況が続いており、約10年ぶりの高い水準。 県感染症発生動向調査週報によると、昨年1年間の県内の定点医療機関での感染報告は16人にとどまったが、今年は今月17日現在で281人と17倍超になっている。 インフルエンザは例年1月下旬~2月下旬が流行のピーク。新型コロナウイルス感染症は、抽出した医療機関のみで患者の把握が始まった昨年度、冬季は1月29日~2月4日に感染報告が多くなった。 県感染症対策課は「インフルエンザが本県でも流行シーズンに入り、新型コロナと併せてさらなる増加が予想される。マイコプラズマ肺炎にも引き続き注意が必要」と注意を呼びかける。
マイコプラズマ肺炎
「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染して発症し、発熱や頭痛、せきといった症状が出る。軽症で済むことが多いが、一部は重症化して呼吸不全となることもある。ほぼ4年に1回の周期で流行し「オリンピック肺炎」の異名もある。
福島民友新聞社