入手困難な“幻の長崎カステラ”。創業190年『岩永梅寿軒』のカステラは衝撃的な旨さ
●オンライン予約でも入手困難、半年以上待ちにもなる『岩永梅寿軒』の「長崎カステラ」を購入してきました。地元の人も行列に並ぶ、その魅力とは?
長崎の定番お土産、長崎カステラ。県内には数多くの専門店があり、地元の方に話を聞くと、それぞれお気に入りのお店があるくらい親しまれている銘菓です。長崎旅行中に“幻の長崎カステラ”と言われるなかなか手に入らないものがあると知り、並んで購入してみました。 入手困難な“幻の長崎カステラ”の関連画像
大行列! 創業天保元年の歴史ある和菓子屋『岩永梅寿軒』
1830年に創業して以来、190年以上もの歴史を持つ老舗和菓子屋『岩永梅寿軒』。看板商品の和菓子もさることながら、「長崎カステラ」が大人気のお店です。カステラ専門店が数多くある長崎市内の中でも、根強いファンがいます。
まだ静かな商店街にカステラ目当ての大行列が。あまりの行列に道行く人たちからは「あれ、何の行列?」と声が聞こえてきました。 筆者が訪れたのは、ある祝日の朝。10時開店なので、9時半に到着しました。さすがに開店30分前だから大丈夫だろうと思っていましたが、すでに20人くらいの列ができ、整理券の配布が始まっていました。生産状況によって1人あたりが購入できる本数は異なり、この日は1人2本まで。日によっては1本の時や、3本の時もあるそうです。 無事購入できたのは、開店から30分後の10時半でした。カステラと一緒に他の商品を購入する方も多く、包装に時間がかかるため、列の進みは意外とゆっくり。時間には余裕を持って訪れるのが良さそうです。
厳選素材で焼き上げたずっしりカステラ
厳選素材を使用して、手作りにこだわりながら一窯一窯、丁寧に作り上げたという「長崎カステラ」。開封した瞬間、ツヤツヤと輝く美しいカステラが現れ、ふわーっと甘い香りが広がります。忘れられない至福のひと時です。
焼き上げた後に一晩かけて休ませることにより、しっとり、もちもちした独特の歯触りを実現。一般的なカステラよりも少し背が低めなのは、柔らかさによって沈んでいるとのことです。 一口食べてみると、結構甘めな印象。しかし、不思議と重い感じはなく、大きめなザラメのザクザク食感がクセになります。祖父母にもお土産で購入してきたところ、大絶賛。普段はあまり甘いものを食べないという祖父もキラキラと目を輝かせていました。 どこか懐かしくホッと落ち着く味わいは、緑茶を入れ、縁側で外の風景を眺めながら、のんびり食べたくなります。